心理学を使ってネットショップで売り上げアップ!あなたの商品にコレクション性はありますか?

 

あなたは今、何かを集めたりコレクションしていますか?

もしくは、過去に何かを集めていた。というような経験はありませんか?

 

興味深いことに、人は誰しも、何かを集めるという「収集の本能」を持っています。

この「収集の本能」により、好奇心から隙間を埋めたくなるという心理が働くのです。

「収集の本能」というのは強烈で、一度、収集癖がついてしまうとなかなか抜け出せないといいます。

 

例えば、なぜポケモンが子供たちの間であれほどに大流行したのか・・・

ポケモンが人気を博した理由の一つは「収集」と「対決」という要素を取り入れたからと、いわれています。

ポケモンGOやポケモンカードを集める子供たちは「持っていないポケモンはどれかな?」と、隙間を埋めたくなるわけです。

 

他にも、大人の男性で知っていそうなものでいうと、

  • 「ベイブレード」
  • 「遊戯王カード」
  • 「ミニ四駆」
  • 「バトルえんぴつ」
  • 「妖怪ウォッチ」
  • 「筋肉マン消しゴム」

なども、同じく収集と対決の要素があります。

女性の方ですと、シルバニアファミリーなどがこれに当てはまるかと思います。

私も子供の頃はポケモンのゲームにハマっていましたし、ドラゴンボールのカード集めに熱中していた時期がありました。

 

この収集の原理については、もちろん子供頃だけでなく大人になっても働きます。

コレクターと言われている方たちの中でいえば、切手やコインなどが有名な収集品です。

その他にも、「こんなものまで集めてるの?」と、思うようなものを収集している人たちが世の中にはたくさんいます。

以前に、Apple製品を収集している方を見たことがありましたが、古いものから最新のものまで揃えていて、家中がありとあらゆるApple製品で埋まっていました。

要は、どんなものでも収集品になり得るということです。

 

昔、ある通販会社が、お客さんの収集本能を煽って、最初の購入時にコレクションケースを無料プレゼントするといった仕掛けを作ったそうです。

するとお客さんは、届いたそのコレクションケースを「作品で満たしたい」という隙間を埋めたい心理が働き、次々と作品を購入してしまうのです。

 

他にも有名なのが、デアゴスティーニの定期購読です。

デアゴスティーニの作品は毎月送られてくるパーツを組み立てて一つのシリーズを完成させるといった作品になっています。

初月は安く購入できますが、次号からは通常の値段となります。

そして、この作品は、最後まで定期購読を続けないと完成しないという流れになっています。

気づいたら隙間を埋めたいという気持ちでやめられなくなっているという心理をついているのです。

ちなみにデアゴスティーニ作品は毎月組み立てていかなければ完成しません。

そのため、組み立てがめんどくさい人は、完成したものをオークションで落札して購入しているそうです。

こういったものの中には1つ数万円、中には数十万円で取引されているものもあります。

これを狙って、この為だけに定期購読をして組み立てている人もいるほどです。

 

また、その他の「収集の原理」に当てはまるものが「ポイントカード」や「スタンプカード」です。

このポイントカードやスタンプカードなどは、「もう何個?」「あと何個?」という考え方の違いで、お客さんの目標達成を促し、リピーターを増やすことができるようになります。

 

ここで、あなたがお出掛けをしてショッピングする時のことを思い浮かべてください。

例えば、どこかのお店へ買い物に行ったとして、そのお店で何かを購入するたびにスタンプを押してもらうタイプのポイントカードを「到達度基準」という見方をします。

この逆の考えが、エステサロンなどによくあるチケットタイプです。

ポイントをもらえるのではなく、チケットタイプなどポイントを使い切っていくものは「残り回数基準」と言います。

 

この二つの違いはリピートするタイミングです。

「到達度基準」はポイントを溜めていく為、最初はリピート率が低く、徐々にリピート回数が増えていきます。

それに対して「残り回数基準」のチケットタイプは、ポイントを使い切っていく方式なので初期段階のリピート率が高いというデータがあります。

もしあなたが販売促進として、このようなどちらかの導入を考えているのであれば、

「あなたの販売している商品」
「今後の販売スタイル」
「お客さんのタイプ」

などを考慮した上で、どちらの方が適切かをよく考える必要があります。

改めて今、あなたが収集しているもの、もしくは、過去に収集していたものを思い出してみてください。

どうしてそれを集めたくなったのか?
そのきっかけはなんなのか?

そこを考えて追求し、商品制作や新しいビジネスに置き換えれば、何か良いアイデアが浮かぶかもしれません。