ネットショップやビジネスで活用できる法則【80:20の法則(パレートの法則)】とは?

80:20の法則

 

あなたは「パレートの法則」というものをご存知でしょうか?

イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが19世紀に発見したもので、「80:20の法則」とも呼ばれています。

「80の物事が20の結果を生み出し、20の物事が80の結果を生み出している」とされていて、世の中のほとんどの物事がこの法則によって成り立っています

また、これに似た法則で「ユダヤの法則」というものがあります。

ユダヤの法則は日本マクドナルドの社長であった藤田田(ふじたでん)さんが1972年に提唱していて、「ユダヤ商法」や「78:22の法則」とも言われています。

 

例えば・・・

●自然界でいうと・・・
・空気中の成分の約22%が酸素で、
 約78%が窒素である。
 (その他、アルゴンや二酸化炭素など複雑な分子がありますがここでは省きます。)

 

・地球の面積のうち、
 海の面積が約78%で約22%が陸地である。

 

●経済界でいうと・・・
・全世界に存在する資産のうち、
 80%の資産は20%の人間が持っている。

 

逆に残りの20%の資産は80%の人間が持っている。
 (これは日本国内で見ても同じことが言えます。)

 

・国の税金の80%は全人口の20%によって成り立っている。
 逆に税金の20%は80%の人口により成り立っている。

 

●日常の世界でいうと・・・
・スマートフォンの全機能のうち、
 約20%を使えれば、全体の約80%を使いこなせる。

 

・機械の故障の80%の原因は
 機械に使われている20%の部品が原因である。

 

●会社(組織)の世界でいうと・・・
・会社全体の利益の約80%は
 約20%の従業員によって生み出される。

 残りの約20%の利益は
 約80%の従業員によって生み出される。

 

●生物界でいうと・・・
・存在する全てのアリの約20%は働きアリで、
 全体の約80%の食料を運んできている。

 逆に80%のアリはサボりアリで、
 20%の食料しか運んでこない。

 

・人間の体の約80%は水分、
 その他の成分(骨などの細胞)が20%で構成されている。

 

●その他
・四角形の中いっぱいに円を描くと、その面積が80:20

80:20の法則

 

※厳密にいうと、これらの法則はもう少し複雑なのですが、
言葉の定義など詳しい内容について、ここでは割愛させていただきます。

 

そして、この法則はもちろんマーケティングやビジネスの分野でも同じことが言えます。

例えば、全売り上げの約80%は購入してくれている全お客さんの中の、約20%によって生み出されてます。

逆に、残りの約20%の売り上げは、約80%のお客さんが生み出しているのです。

もしあなたが、販売している作品の売り上げを伸ばしたいのであれば、顧客全体を狙ってサービスを提供するよりも、20%の顧客にターゲットを絞ってサービスを提供した方が効率的です。

要は訴求する相手を絞り込むということですが、この考え方はマーケティングの分野における、「ペルソナ」という概念にもつながります。

この辺から、だんだんと難しくなって訳が分からなくなってくるかと思いますが、大事なことなのでしっかりとついて来てください。

 

さらには、販売している全商品の中の20%の商品が、80%の利益を生み出し、80%の商品が、20%の利益を生み出しているのです。

もっと言えば、売り上げに対する、あなた自身の行動にもこの法則が当てはまります。

あなたのあらゆる全行動の20%の部分は、80%の売り上げを作り出し、逆に80%の行動からは、残りのたった20%の売り上げにしか繋っていないということです。

単純に、重要ではない80%の行動を捨てて、重要な20%のことに集中すべきなのです。

重要な20%のことだけをやれば4倍の効率になります。

ですが、さほど重要ではない80%のことをやれば、効率は1/4になってしまうということです。

 

80:20の法則

 

 

ここで大切なことは完璧主義を捨てることです。

多くの成功者の方々が、口を揃えて仰っていますが、この完璧主義については、成功の道への最大の敵と言っていいでしょう。

この完璧主義については、私も今まで散々悩まされてきた部分でもありました。

特に芸術が関係しているモノづくりの世界では、こだわりとのバランス感覚が非常に重要です。

どうしてもデザイナーさんやクリエイターさんは、作品に対する情熱や愛情によって完璧を目指したがります。

 

モノづくりに関しては、完璧を求めるべきところと、妥協すべきところを見極めるところがかなり重要になってきます。

この法則を自分事に置き換えて、うまく使うことができれば、時間効率で絶大なレバレッジの恩恵を受けることができます。

常にこの法則を念頭に入れて、「自分は効率の良い行動をしているか?」と、自問してみることが最も大切になってくるかと思います。

 

ちなみに、藤田田さんは「ユダヤの法則」を、マクドナルドの戦略に上手く用いたとされています。

1987年から始まった「サンキューセット¥390」はワンコインの500円で購入した場合に110円のお釣りが返ってきます。

その比率が390:110=78:22になるのです。

 

これから何かを学ぶ上で、本を読むことやセミナーに行くことなどのマーケティングやビジネスの勉強のほとんどのことは、この「80:20の法則」の「20」の部分を探すための旅だと考えてみてはどうでしょう?

そうすることで目標を絞ることができて、目的意識を持って行動できるかと思います。

ぜひ参考にしてみてください。

ネットショップに必要なこと

ネットショップで商品の販売を続ける上で絶対に必要になってくることが「ブランディング」をすることです。

おそらくブランディングをしなければ、これからネットショップの業界だけではなく、何かを販売するという商売の世界で生きていくことは難しいです。

多くの人に商品を知ってもらい、そして多くの人に購入してもらうには、まずはあなたのことを知ってもらう必要があります。

ネットショップの売り上げアップのためにも、今から少しずつブランディングについて知識を深めていきましょう。