今回は
「物事はすべて解釈次第」
というテーマでお話していきたいと思います。
他人事か自分事か
この、物事はすべて解釈次第ということなんですが、
結論を先に言ってしまうと、
現象は1つなんですけど、解釈というのは
如何様(いかよう)にも取れるということなんですよ。
例えば、あなたが友人と一緒に映画を見に行くとしますよね?
そして、その映画館に
観客が100人いるとします。
ただ、この映画を見終わった後に感想を聞くと、
自分が良かった部分というのは、
必ずしも、友人だったり他の人が良いと思うことはないということなんですよ。
印象に残ってる部分っていうのは人それぞれ違いますし、
感動した部分も違うんですよね。
基本的に制作者というのは
1つの思いがあって作っているわけですよね。
ですが、見ている人からすれば、
解釈の仕方がいっぱいあるので、
その人の解釈次第で、メッセージが全く違ったものになってくるんですよね。
これは、何でもそうなんですけど、
起きた出来事を本人がどう捉えるかで
物事が大きく変わってきます。
そしてその捉え方によって、
成功する人もいれば、失敗して動けなくなってしまう人もいるんですよね。
例えば、
目の前の道に穴があるとするじゃないですか。
そして、前から歩いてきた人が、
その穴に蹴つまづいたとしますよね?
その時にあなたがどう思うかなんですよ。
穴で足を引っ掻けた人を見て、
「バカだなぁ」
と思う人もいれば逆に、
「穴があるのか、危ないな、避けて行こう」
と思う人もいるんですよね。
さらに今度は、
その穴に蹴つまづきそうな老人が歩いてきたら、
事前に教えてあげようって思う人もいるんですよね。
結局、穴があって足を引っ掻けたという事実は一つなんですが、
ただ、その解釈次第で、次にどう生かすかというのは
その人、本人次第なんですよ。
で、先ほどの、足を引っ掻けた人を見て
「バカだなー」と思う人は、
要するに他人事として解釈しているんですよね。
他人事として批判しか思い付くことができない思考の人なんですよ。
で、二人目の、
「穴があるな、危ないな、避けよう」
と思う人は、自分事に置き換える能力を持ってるんですよね。
つまり、他人の出来事を見て、
「自分だったら、こうしよう」
だとか、
「自分にはこうやって役立てよう」
というように自分事に置き換える力を持ってるんです。
そして、最後の、老人が歩いてきて事前に教えてあげる」
という人は、受け取った情報を他に役立てる能力を持ってるんですよ。
なので、出来事は歩いてきた人がいて、
その人が足を引っ掻けたという1つの出来事なんですけど、
解釈次第でその後の人生が全く変わってくる、ということなんですよね。
答えを知りたがる人
大半の人が
この一番の批判事だったり、
他人事なんですよ。
なので、仮に何か不都合なことが起こった時には
全て責任を他人に押し付ける、
というマイナス思考になってしまうんですよね。
この考えを続けてる限りは、
ずっとマイナス思考のままなので
いつまで経っても失敗から抜け出すことが出来ないんですよ。
何かが起こるということは原因が必ずあるので、
その原因を見つけて改善をしていって、成功に導くんですよね。
前にもお話ししましたけど、
行動したら必ず結果が出るんですよね。
良くも悪くも結果が出ます。
その時に、その結果に対して良ければ成果になるんですけど、
悪かったら改善すればいいだけなんですよ。
仮に結果が悪かったときに
「あぁもう俺は駄目だ」
って思う人に、成功なんて訪れないんですよね。
じゃあ、どうやってみんな成功してるかっていうと、
悪い結果が出たときに
「何がいけなかったのか」
と振り返る機会を設けて、
それで次に活かしてるんですよね。
改善して成果に結び付けてるだけなんですよ。
そしてここを多くの人が勘違いをしているところなんですけど、
やたらと答えを知りたがる人がいるんですよね。
他人が何かやったことに成果が出たときに、
「それってどうやったんですか?」
と聞いてくる人がいるんですけど、
答えを知ったところで同じ状況を作り出すことは出来ないんですよ。
結局、成功というのは一つじゃないんですよね。
タイミングとか色んなものが掛け合わさって、
ようやく、ピタッとハマった瞬間に成果が生まれるので、
成功した人は、偶然その掛け合わせが
マッチしただけかもしれないんですよ。
その掛け合わせの一つだけ聞いたところで
成果が出るはずないんですよね。
花粉症の薬はいつ売れる?
例えば、花粉症の時期に、花粉症の人に向けて
花粉症を抑える商品のメッセージをチラシで打てば反応が有りますよね?
これはもう、ターゲットも決まってるし、
売るものも決まってますが、
訴求するタイミングがズレて、
花粉症が終わった後にチラシを配ったところで、
とうぜん反応なんてありませんよね?
それと同じで、
同じ人がやってもタイミングという一つの要素が抜けるだけで、
反応が大きく下がってしまうんですよ。
なので、答えだけを知っても成功することってないんですよね。
色んな掛け合わせを試しながら実践して
何か要素が足りなかったとしたら
「じゃあこの要素を埋めてみよう」
という感じで、
改善を繰り返すことによって成果が出てくるんです。
なので、
まずは物事っていうのは色んな解釈があってどう捉えるかで
結果が変わるということを理解してほしいと思います。
もう1つ別の例で挙げてみると、
例えば、誰しも嫌な人が一人や二人いると思うんですけど、
自分の中で嫌な人だ、と思ったとしたら
相手も自分を嫌な人だって思ってしまうんですよ。
そうやってる間、人間関係とかビジネスって上手くいかないんですけど、
その人の100%すべてが嫌いなわけではないと思うんですよ。
その人の中にも1%でも2%でも良い部分って絶対あるんですよ。
なので、そういうポジティブな部分に目を向けることで、
その人との関係も変わりますし、
その後のビジネスも大きく発展していくんですよ。
人はどうしても大変なこととか
ピンチなことなど批判的なことだけに
目を向けがちになるんですが、
同じ状況でもどうしたら上手くいくかっていう視点で捉えると、
その後の展開というのも全然違ってくるので、
解釈の仕方というのはかなり重要なんですよね。
成功しない人の口癖
ちなみに成功しない人の口癖というものがあるんですが、
何か物事が起きたときに
「なんで?なんで?なんで?」と言う人は、
成功しないと言われているんですけど、
要は、粗探しをしてしまうんですよね。
何で、上手くいかなかったのかを追及しているうちは
いつまで経っても上手くいかないんですよ。
結局、物事が起きて、
それを振り返って過去に戻ることは出来ないので、
これからどうするかを考えるしかないんですよね。
であれば、今のある現象をベースに考えて、
「どうしたら上手くいくのか」
という風に言葉を変えるだけで、
過去ではなくて未来に目が向くようになるんですよね。
そうすると、その解決策、未来への解決策を見出せるようになるんですよね。
物事はすべて解釈次第と言いましたが
例えば、今現在サラリーマンをやっていて、
独立するために会社を辞めたいと考えているとしますよね?
ただ、いつかは辞めたいんだけど、
なかなか思い切れない、という人がいると思うんですけど、
仮にそんな時に、会社からクビ宣告を受けたとしますよね?
そんな時に、あなたならこの出来事をどう捉えますか?
会社からクビを宣告された、
という出来事は一つなんですけど、
その時にどう考えられるかによって、
その後上手くいくか、上手くいかないかって決まるんですよ。
ここで上手くいかない人というのは、
「あーどうしよう、クビになっちゃった、
なんで俺がクビなんだよ。
来週から、どうやって生活すればいいんだ」
って思ってしまうんですが、
一方で、上手くいく人というのは、
「ああ良かった、独立したいと思ってたから、
きっとこれは神様が与えてくれたチャンスなんだ」
という風に捉えるんですね。
ポジティブ思考
このように出来事はクビになったという出来事一つなんですが、
「なんで自分がこんな目に?」
と捉えるのと
「神様が独立する背中を押してくれた、これが僕の運命だ」
と思うのと、その後の展開が全く変わって来るんですよね。
このように、物事というのは一つしかないのですが
たくさんの解釈の仕方ができるんですよ。
そして、その解釈というのは、
自分で選ぶことが出来るということなんですよね。
もちろん、先ほどのような
自分への質問の仕方も選ぶことが出来ますし、
今みたいなフォーカスの視点、
クビになった時にどちらに視点を向けるか、スポットを当てるかによって、
未来が全く変わってきます。
この視点は、もう練習で強制的に変えていくしかないんですよ。
練習を繰り返すことで、
どんどんポジティブに考えられることが出来るので
普段の生活の中で起こった出来事について
自分に対しての質問の仕方を変えるとか、
フォーカスの視点を変えるということを常に意識してみてください。
現象は一つなんです。
ただ、物事によって未来が変わるという
この視点だけ忘れないようにしてください。
それでは今回のお話はここまでになります。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。