みなさんも一度は聞いたことがあると思いますが、このようなことわざがあります。
- 「急がば回れ」
- 「急いては事を仕損じる」
そのほかにも、アメリカの有名な作家マークトウェイン(トムソーヤーの冒険の著者)の言葉で「明後日にできることを、明日に回してはいけない」という言葉があります。
これらの言葉は「忙しい」や「時間がない」が合言葉の現代では相応しくない言葉です。
現代人は効率性への異常なこだわりを持っています。
そんな中、逆に物事を先延ばしすることに関して、ペンシルベニア大学の教授で心理学者のアダム・グラント氏は
「生産性の敵」ではあるが、
「創造性の源」になる
と著書で述べています。
予定を先の延ばすという行為は、クリエイティブ能力の高い人や問題解決に秀でている人などによく見られる習慣であるといいます。
また、先延ばしにすることによって、問題や解決策に対して早まった選択をしないようにアイデアを温める期間にするためだというのです。
また、クリエイティブな仕事には特に有益であると言われています。
有名なレオナルドダヴィンチは先延ばしの癖があったと言われ、先延ばし屋と呼ばれていたそうです。
だからこそ、数々の芸術作品などの名作を生んだとされているのです。
レオナルドダヴィンチの功績は、
絵画、彫刻、建築、音楽、数学、工学、地質学、地図製作法、解剖学、植物学、
多数に及びます。
かの有名なモナリザの絵は完成までに16年かかったと言われていて描いては中断するということを繰り返していたそうです。
レオナルドダヴィンチについてウィリアム・パナッカーという歴史研究家はこう解説しています。
レオナルドダヴィンチは長い間、光の研究をしていた。
だからこそあのモナリザの立体感のある絵画を完成させることができた。それを余計なことだと考える人もいるだろうが、
それは大切なブレインストーミングであり、
アイデアを生むための鍛錬だったのだ。そうやって後世に残せる作品ができあがった。
現代の批評家たちのような生産性に囚われすぎた人たちだけが、
レオナルドダヴィンチを蔑んでいる天才の作品は予定や計画通りには生まれない
また、レオナルドダヴィンチの「最後の晩餐」も同じように15年の月日をかけて完成させたと言われています。
まずベンチに座る人のスケッチからはじまり、10年の時を経て、そのスケッチをもとに13人がテーブルに集まった横長の絵画が生み出されました。
もし先延ばす癖がなかったら、この最後の晩餐は完成しなかったと本人は言っていたそうです。
先延ばしにすることのメリットは大きく2つあるとされています。
1つは幅広いアイデアが集まってくること。
もう一つは、一つのアイデアに凝り固まらないこと。
また、ビジネスに関しても先延ばしにすることにメリットがあると言います。
先発企業は初期のサービスだけで行き詰まる傾向があるのに対し、後発企業は市場の変化と顧客の好みの変化を観察し、それに応じて製品やサービスも変えていくことができます。
これは有名企業のアップル社や任天堂に当てはまります。
2社とも業界で最初は2番手の企業だったのです。
これは、競合他社よりも先にゴールへ辿りつくことだけを目的に行動を急ぐことは、間違いであることを示しています。
最初に行動を起こしたからと言って必ずしも成功しているわけではないということです。
これらは言われてみれば当たり前のように聞こえます。
ですが、これに気づくことは簡単ではありませんし、実際には見えないもので、言われるまで気づかないものです。
そしてこれは三菱電機の取締役会長の山西健一郎氏の言葉です。
時間を上手く使うためには、
「明日できることは、あえて今日しない」
ことが大切なのです。
ネットショップに必要なこと
ハンドメイド作家を続ける上で絶対に必要になってくることが「ブランディング」をすることです。
おそらくブランディングをしなければ、これからハンドメイドの業界だけではなく、
何かを販売するという商売の世界で生きていくことは難しいです。
多くの人に作品を知ってもらい、そして多くの人に購入してもらうには
まずはあなたのことを知ってもらう必要があります。
売り上げアップのためにも、これから少しずつでもブランディングについて知識をつけていきましょう。