販売者は「プラットフォーム+プラットフォーム」でようやく信頼されるって話

ネットショップを運営している方の大半はSNSを利用して売り上げアップを狙っているのではないでしょうか?今ではSNSを使うことは当然至極となっていますが、数年前から見ても徐々にSNSの見方や使い方が変わってきていることに気づいていますか?

ここでは現代におけるSNS戦略の1つを独自の視点から解説していきたいと思います。売り上げアップに向けて今後の参考になれば幸いです。

すべてのSNS広告は無意味

SNSの広告詐欺

最近、インスタグラム界隈で「Instagramの広告って詐欺多いから買えない」という言葉がよく聞かれます。

実際に詐欺と断定できるほどの広告が蔓延しており、有名人や著名人などインフルエンサーの名前を語ったアカウントでの広告出稿が横行しています。

有名どころでは、青汁王子や与沢翼さん、ホリエモンさんのアカウントの偽物が多出しており、ホリエモンさん本人も「迷惑している。フェイスブック広告が籔(ざる)だ!」とMeta社を批判していました。これはYoutube広告やTwitter広告にも同じことが言え、例外ではありません。

とばっちりを受ける可能性

このようにSNSで詐欺広告が広がっている中で、まともな事業をしている人はたまったものではありません。真面目に売り上げアップを目指そうとしている人の広告が詐欺と思われて買われないという現象が起こるからです。これは有形商品、無形商品ともに同じです。

例えば、無形商品であれば言わずもがな詐欺案件だと思われていますし、有形商品であってもクオリティの低いものや価値のないものを買わされると思われたり、下手をするとお金だけ払って商品が送られて来ないのではないかと警戒されます。残念ですが現状のSNS広告は、これがデフォルトになっています。

もしあなたがSNSで広告を打てば、まともなショップと思われるどころか逆に詐欺ショップと思われてしまいかねません。広告を打つだけで詐欺ショップ呼ばわりです。いわゆる風評被害に遭う可能性もあるかもしれません。

つまり現状でのSNS広告は、ほぼ無意味。さらに言うなら、SNS広告からの流入で、信頼されていない無名ネットショップの商品を買ってもらうことは、現代ではほぼ不可能になってきています。すでにネームバリューがあり、なおかつブランディングされている有名な企業や有名人でさえ詐欺を疑われて購入されにくいのに、無名の個人や名前の知られていないショップの商品が買われるはずがありません。

プラットフォーム+プラットフォームの組み合わせ

役割と使い分けが肝心

では、いったいどーしたら購入される可能性が高まるのか?どーしたら購入率をアップさせることができるのでしょうか?ここでは「自分が購入者側ならどうするか?」という視点になって考えてみましょう。

先ほども申し上げたとおり、現在では「SNSでの商品販売は詐欺だ」という懸念が多くのユーザーに広がっています。つまり購入者は疑心暗鬼に陥っているのです。もしあなたも購入者側の立場なら、同じように感じてしまうのではないでしょうか?であれば、売り上げアップのために広告を打つという線は除外です。

じゃあそもそもSNSをする意味はないのでは?と思ってしまうかもしれませんが、それは早合点です。SNSのアカウント自体はブランディングになりますし情報発信の場としては未だ健在です。要はSNSでは広告を打たず、情報発信の場としての1つのプラットフォームとして利用するだけです。インスタグラムやX(旧ツイッター)自体は商品を販売する場とは考えずに、「情報発信の場として信用されている1つのプラットフォーム」として考えます。

ネットショップも詐欺だらけ

そしてここからが重要なのですが、この記事のタイトルにもあるとおり「プラットフォーム+プラットフォーム」というのが肝心です。

信用できる大きなプラットフォームから、個人の運営するWEBショップへ誘導しても、現代では購入されにくいのが現状です。その理由は何度もお伝えしていますが、現在では詐欺が多く蔓延しているせいで多くの人が警戒しており、ネームバリューに関係なく販売者は信用されなくなっているからです。

独自のWEBショップを騙った詐欺サイトも多く出没しており、お金を払ったのに送られて来ないという詐欺事件が増えています。もちろんホームページに記載されている企業の名前も住所も嘘。金融庁やクレジットカード会社ですら注意喚起を促しているほど多発している状態です。

このような偽WEBショップが増えていけば、「独自のWEBショップ=詐欺サイト」という認識が広がり、誰も個人のサイトや独自のWEBショップで買い物をしなくなります。実際にこのような傾向が徐々に増えているのが現状です。

この記事を読んでいるあなたも、たとえ今欲しいものがあったとしても、初めて見るよくわからないWEBショップで買い物しようとは思わないのではないでしょうか?それは日本に住む大半の人が同じ考えです。

逆に考えれば、多くの人があなたのWEBページを見ても「あやしいから怖くて買えないなぁ」と思うはずです。それがBASEで作ったネットショップだろうと、WIXで作ったネットショップだろうと、カラーミーで作ったネットショップだろうと関係ありません。

さらに本人の写真や企業のプロフィールがあろうが関係ありません。嘘だと思われているからです。これでは、いくら綺麗なWEBショップを作ったとしてもお金と時間が無駄になってしまいます。

現代におけるベストプラクティス

初回購入者には販売プラットフォーム経由が一番

では、どーしたらいいのか?残念ながら現状では、信用ある販売プラットフォームを利用するほかに信用を勝ち取る方法はないと思われます。

例えば、「インスタグラム+楽天市場」のパターンや、「X(旧ツイッター)+Yahooショッピング」「Youtube+Amazon」などです。

ハンドメイドであれば、「インスタグラム+minne」「インスタグラム+Creema」というのが現状一番信用される流入経路で、かつ一番購入率の高い方法ではないかと考えます。

ただし広告ではなく、しっかりした個々のアカウントからの流入に限ります。これがいわゆる「プラットフォーム+プラットフォーム」ということです。

リピーターこそ独自サイトへの流入を

もちろん固定客がいる場合はこの限りではありませんし、一度でも販売プラットフォームで購入されれば信頼度も上昇していますから、2回目や3回目の利用者やリピーターにはアフターで独自の販売サイトに促すことも十分に可能です。

プラットフォームの利用は販売手数料もかかりますしライバルも多いですが、最終的に独自の販売サイトで購入してもらうには、この経由がベストではないかと考えます。もちろん根気が必要です。

まとめ

現代では、ものごとが急速に進んでおり、それはあなた自身も感じているはずです。

さまざまなジャンルにおいて、今まで定石だったことが否定されることもかなり多くなっています。さらに、ついこの前まで上手くいっていたことが、急に上手くいかなくなったということも珍しくありません。

今現状でSNSを利用して売り上げアップに悩んでいる人は1つの考え方にこだわらずに、まずはこの「プラットフォーム+プラットフォーム」の概念を取り入れてみてはいかがでしょうか?