今このブログを読んでいるあなたは、為替取引(FX)というものを知っていますか?
簡単に言うと「通貨を交換・売買し、利益を目指す投資」をすることです。
この為替の値動きというのは、誰かが設定しているわけでもなく、国が決定しているわけでもありません。
ただ、人の感情によって動いているのです。
金融の世界には「ヘッジファンド」というものがあります。
個人投資家や企業のお金を、手数料をもらう代わりに運用していく機関投資家です。
その運用先は債券、株、為替、不動産と様々で、国外、国内に数多く存在します。
このヘッジファンドというのは、当然、個人投資家に比べて資金力がありますので、市場にも大きな影響を与えることができます。
仮に為替市場全体の資金を「100」とした場合に個人投資家の資金力が「1」や「2」、そこそこのお金持ちで「5」程度の資金力があるとします。
それに対してヘッジファンドの資金力は、「20」や「30」、大きいヘッジファンドで「40」や「50」の資金力があるところもあります。
もし、ヘッジファンドの資金が、為替(FX)の世界へ大きく介入してくると、どのような影響があるのか・・・
例えば個人投資家の多くが、アメリカの通貨の「ドル」を買っていたとします
「円安ドル高」の流れになっている中で、そこに資金力のあるヘッジファンドがドルを一気に売ったとしたらどうなるでしょう。
そうなるとドルの価値は一気に下がり、「円高ドル安」へ流れが変わります。
「ドル」を買っていた個人投資家の小さな資金力ではこの流れに逆らうことはできません。
しょうがなくヘッジファンドの流れに任せて、持っていた「ドル」を売り出します。
そしてこの考え方は、ハンドメイド作品を販売している物販などの市場でも非常に似ているところがあります。
例えば、あなたの制作したハンドメイド作品をECショッピングモールの楽天市場で販売していたとしましょう。
楽天市場がヘッジファンドだとすると楽天市場で出品している多くのお店たちが個人投資家と考えると分かりやすいです。
あなたもその個人投資家の中の一つとします。
そんな中で急に楽天市場側が「毎月の手数料を大幅に値上げする」と言ってきたらどうでしょうか?
出店している一人一人の力ではどうしようもできず、楽天の中の規律の波に逆らうことができずに、しょうがなく流れに身を任せることしかできなくなります。
そして楽天にお金をつぎ込んで、「せっかくここまでやってきたのだから・・・」と後ろ髪を引かれ、いつまでも退店することに躊躇してしまいます。
もったいないと思ってしまい、もう退店することができなくなってしまうのです。
これに似た行為を投資の世界では「損切り」と言います。
この損切りという判断ができないと、どんどん損が膨れ上がってしまい、退店するタイミングを失ってしまいます。
あなたはクジラの流れについていく小魚と同じなのです。
これは、
- 楽天市場
- アマゾン
- Yahooショッピング
- auPAYマーケット
有名なハンドメイドマーケットで言えば、
- creema
- minne
など、すべてのECショッピングモールで同じことが言えます。
この原理を理解しているかしていないかで、今後のあなたのハンドメイド作家としての人生は大きく変わっていくと言っても過言ではありません。
はっきり言ってしまうと、長い目で見た場合にECショッピングサイトで販売するという行為はあなたの資産にはなりません。
ただし作品は売るという全体の流れを経験したり、販売の勉強をするためなら話は別です。
ですが、本気でそこにお金と時間を投じることはあなただけでなく、周りの人も不幸にする可能性があるということを肝に銘じておいてください。
仮にECショッピングサイト側が何かの原因で運営できなくなってしまった場合、そこで販売している全ての作品や、いままでの実績は全て消えてしまいます。
確かに短期間で見れば、ECショッピングモールでは作品が売れる実感があります。
ですが、それだけです。
主導権はすべてECサイト側にあります。
ちなみに各ECショッピングモール、特に楽天市場では手数料や広告費など計算に入れて、およそ1割のお店しかプラス収支になっていないと言います。
結局一番稼いでいるのは、そのショッピングモールであるということを認識しておいてください。
ときどき『数年で年商1400万』といった広告を目にしますが、これはあくまで『年商』です。
人件費や広告費、手数料などでいったいどれほど削られているのか・・・
粗利はほとんどないと思ってください。
そしてここで一番大きいのは、あなたの作品をECショッピングモール経由で購入したお客さんについてです。
作品を購入したお客さんたちは、ECショッピングモールのお客さんであってあなたのお客さんではないという事実です。
おそらくECショッピングモールで購入したお客さんに対して、その後に直接メールを送るなどのアプローチができない、もしくは禁止しているところが多くにしてあると思います。
ですが、もしあなたが独自で構築したホームページに来たお客さんであれば、自由にアプローチしていけます。
これは「バックエンド」という販売方法でとても重要になってきます。
この場合、構築には時間がかかり、確かに売り上げが上がるのは遅いです。
ですが、これは間違いなく資産になります。
この概念は非常に大切で今後、作品販売をしていく中でもとても重要になってくると思います。
ぜひ覚えておいてください。
ハンドメイド作家に必要なこと
ハンドメイド作家を続ける上で絶対に必要になってくることが「ブランディング」をすることです。
おそらくブランディングをしなければ、これからハンドメイドの業界だけではなく、
何かを販売するという商売の世界で生きていくことは難しいです。
多くの人に作品を知ってもらい、そして多くの人に購入してもらうには
まずはあなたのことを知ってもらう必要があります。
ネットショップの売り上げアップのためにも、今から少しずつブランディングについて知識を深めていきましょう。