商品価格の決め方とは?
商品を販売する上で悩むことの一つに価格の設定があるかと思います。
私もこの価格設定には散々悩んできましたし、試行錯誤を繰り返してしました。
今回はそんな価格設定ついて少しお話したいと思いますので、参考にしていただければ幸いです。
価格設定については、すべての人が悩むところで、どんな販売業でも共通しています。
そして、商品が売れないと誰もが最初に思いつくことが「値下げ」です。
ここでお伝えしたいことは、個人で販売している方たちは大手と張り合って価格競争を絶対にしてはいけません。
これは鉄板であり、大原則です。
価格でお客さんを集めると長期的に苦しくなります。
ちなみに倒産する会社のほとんどが、最後には値下げに失敗して倒産しています。
どんな業種でも同じことが言えますが、「安くすれば売れる」という概念を捨ててください。
インターネットで価格を下げることはクリック一つで簡単にできてしまうため、安易に考えがちなのですが非常に危険な行為です。
安さを唄ってお客さんを釣ってしまうと、少し言い方は悪くなってしまいますが、質の低いお客さんを呼んでしまいます。
特に楽天市場などのショッピングモールにありがちなのが、クリックしてもらうためにセールや割引などで安くしてしまうことです。
しかしそれは、一時的に売り上げは上がっても、利益が全く出ないという意味の分からない状況に陥ってしまいます。
現在ではインターネットを使って、簡単に価格を比較できてしまいます。
そのため、金額の安さで集めたお客さんはもっともっと安い商品を求める傾向にあります。
こういったお客さんは質が低く、クレームや低いレビューの書き込みにつながります。
さらにこのレビューは、周りの人にも影響を及ぼします。
楽天市場やYahooショッピング!やアマゾンなどのレビューを見ても分かると思いますが、安価で売っているものほど悪いレビューばかり書かれています。
もちろんその商品が本当に粗悪なものであることも1つの要因ではあると思います。
一人が悪いレビューを書くことによって、そのレビューに引っ張られて次々と悪いレビューが集まって来てしまいます。
また、初回限定やセールのみを狙った「バーゲンハンター」や「チェリーピッカー」と言われる利益になりにくいお客さんもいます。
ここで日常生活での例を見てみましょう。
少し思い出してみてください。
安い居酒屋に行った時と、高級な料亭などに行った時を比較してみてください。
店員の接客態度、お客さんのマナー、トイレ使い方など比べてみれば明らかだと思います。
主に安い居酒屋では、
- 店員のヤル気がない
- お客が騒ぐ
- トイレが汚い
などが挙げられると思います。
逆に高級な料亭では、
- 店主のおもてなしが丁寧
- トイレがいつも綺麗
- どのお客さんも静か
- 雰囲気が上品
と感じたことはないですか?
では、「安い値段では売るな」と言いますが、一体どこまで値段を上げればいいのでしょうか?
マーケティングがしっかりとしていれば、ある程度までなら値段を高くしても、それほど大きく影響はしないと考えています。
しかし、値段を高くしすぎて、逆に売れなくなってしまうのでは?と、誰もが懸念してしまいます。
確かに値段を引き上げ続けていれば、いずれは売り上げが限界に到達して、収入が減ってくる段階にたどり着きます。
ここで考えてもらいたいのが、限界に達した時点で収入は減りますが、販売数が減るわけではないという点です。
つまり、たとえ販売数が増えたとしても、値段が低ければ、売り上げや収入が上がるとは限らないということです。
値段を2倍にして、販売数が1/4減ったとしたら、それは悪いことでしょうか?
収入が大きい時はそれほど気にはならないのですが、収入が小さい時に値段を下げると一気にダメージが大きくなります。
要するに、あなたがもし、
「もっと多くの人に提供したい!」
「もっと多くの人に作品を知ってほしい!」
と思っているのであれば、販売数を増やす選択をしても、それは趣味の範囲であってビジネスではありません。
ボランティアとビジネスは全く違います。
また、ここで安い値段に寄ってくる人たちがどのような人たちだったかを、
もう一度考えてみてください。
それと、これだけは忘れないでください。
お客さんがあなたの作品を購入するということはあなたが提供する価値をお客さんが購入するということでもあるのです。
ネットショップで必要なこと
ハンドメイド作家を続ける上で絶対に必要になってくることが「ブランディング」をすることです。
おそらくブランディングをしなければ、これからハンドメイドの業界だけではなく、
何かを販売するという商売の世界で生きていくことは難しいです。
多くの人に作品を知ってもらい、そして多くの人に購入してもらうには
まずはあなたのことを知ってもらう必要があります。
売り上げアップのためにも、これから少しずつでもブランディングについて知識をつけていきましょう。