ハンドメイドでやりがちな3つの間違い その3
一つの作品に執着しすぎてはいけない!
今回は、ハンドメイド作品のデザイナー・クリエイターさんたちが陥りやすい間違いの3つ目になります。
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間違いの3つ目とは、デザイン制作した1つの作品で「時間」と「お金」と「労力」の元を取り返そうとしてしまうことです。
事業やモノに投資・出費をして、それが戻ってこず、回収が不可能な資金や労力のことを「埋没費用」といいます。
多くのデザイナー・クリエイターさんたちは、いくら頑張っても売れない作品なのにも関わらず、その作品のデザイン制作に費やした「時間」と「お金」と「労力」を無駄にしたくないと思うあまり、躍起になって、「その一つの作品」で元を取ろうとするのです。
投資(株やFX)などでよく使われる「損切り」という概念があります。
簡単に説明すると、損失を最小限にとどめるために、損失額の少ない段階で株や為替を処分すると言う意味です。
「埋没費用」というのは、逆にその損切りができない状態で含み損を抱えていることを指します。
要するに、取り返したいという感情と、今までの努力が無駄になるのを恐れる感情で「損切り」という行為ができないのです。
- 「この作品が売れないはずがない」
- 「売れないという失敗を認めたくない」
- 「もしかしたら、どうにかすれば売れるかもしれない」
- 「売ることを諦めたら後悔するかも」
- 「この作品を売れば考えていた計画が完了する」
こうした考えから、さらに時間とお金を浪費してしまうという悪循環に陥ってしまうのです。
これは私にも経験があることなので、その気持ちが痛いほど分かります。
誰でもプライドが傷つくのは避けたいものですし、後悔することも怖いと思います。
しかし、こんな言葉があります。
「上手く行ったことだけを続けて、上手くいかないことはすぐにやめろ」
当たり前のようにも聞こえますが、この言葉と損切りという概念を持ってさえいれば、気持ち的にもすごく楽になります。
また、すぐに次のステップへ気持ちを切り替えることができるのです。
そして、ぜひ覚えておいて欲しいとても大切なマインドセットがあります。
それは、物事は全て「テスト」であると考えてください。
売れなかったといって「もうダメだ」ではなく、「この作品にはお客様が反応しない。じゃあこれはやめて次に行こう」という考えがあれば楽に物事が進みます。
このことはビジネスにおいても、人生においても、全く同じことが言えます。
あなたの人生そのものが全て「テスト」なのです。
そう考えると、失敗という概念は存在しなくなります。
今はまだ途中である、と考えることができます。
「元を取る」、「取り返す」といった思考はこれからは捨てましょう。
この考え方は今後の人生で、壁に突き当たった時に必ず役に立つと思います。
ですので、ぜひ覚えておいて、「人生の指針」にしていただけたらと思います。
ハンドメイド作家に必要なこと
ハンドメイド作家を続ける上で絶対に必要になってくることが「ブランディング」をすることです。
おそらくブランディングをしなければ、これからハンドメイドの業界だけではなく、何かを販売するという商売の世界で生きていくことは難しいです。
多くの人に作品を知ってもらい、そして多くの人に購入してもらうには、まずはあなたのことを知ってもらう必要があります。
売り上げアップを目指すなら、今から少しずつでもブランディングについて学んでいきましょう。