今回は
「起業のタイムリミット」
というテーマでお話していきたいと思います。
貯金が無くてゲームオーバー
この
「起業のタイムリミット」というのは
結論を言うと預金残高のことをいいます。
この、預金残高というのは、
起業家にとっては生命線といってもいいと思います。
初めのうちって収入が見えないので、
どんどんどんどん経費で、
お金が出ていってしまうんですよね。
もちろんお金を掛けないと、
ビジネスというのは立ち上がっていかないので、
ほとんどの人が
そこで銀行にお金を借りたりとか、
自分で貯金をしたりなどして
ビジネスが立ち上がっていくと思うんですけど、
無謀にも貯金が全くない状態の人が、
独立をしようとすると、
当然収入が途絶えてしまうので、
その時点でもうタイムオーバーになってしまいます。
ほとんどの成功者の方が
「まず貯金だけはしっかりしておきなさい」
と言われています。
独立したいのに貯金を持っていなかったら、
ほんとビジネスで立ち行かなくなってしまうって
ほとんどの人が言っています。
これは上手くいってる人も言ってますし、
逆に上手くいってない人も、
同じことを言っているんですよね。
もちろん借金してとか、
クレジットで買うということもできるのですが、
そうすると余計にビジネスが圧迫しますし、
思考が停止しちゃうんですよね。
貯金がなかったらどんどん焦ってきますし、
借金に突入していったら
もう怖くてしょうがないですよね。
なのでこの預金残高っていうのは、
もう絶対必須なんですよ。
基本はやっぱり固定費を下げること
以前にもお話ししましたが、
最低限、幾らあったら生活できるかということを把握して、
まず固定経費の部分を、極限まで減らしておく
ということがポイントになります。
固定経費だけはどうしても出ていってしまうお金なので、
「ゼロ」にすることができませんよね。
例えば、
家に住まないとか、ご飯を食べないなんてことは
ほぼ不可能ですよね。
食費を減らすことは出来たり、
実家に帰る暮らすということは出来たとしても、
ゼロにはできませんよね。
ですので、最低限のお金だけは確保して、
あとは全部ビジネスの方に
投資していくようなイメージなんですよね。
まずはこの預金残高がいくらあるのか、
そして最低限、収入がゼロの状態が仮に一年間続いたとしても
まずやって行けるだけのお金がないと、
バイトに行かなくてはいけない
という話になってしまうんです。
そしてよく言われる話なのが、
一度、独立起業してから失敗すると
その人は就職しづらくなるといいます。
普通に転職をする人よりも、
独立起業した人の方が転職しづらいんですよね。
それはなぜかというと、
社長さんというのは
一番その会社で想いが強いわけですよね。
上手くいく、上手くいかないというのは別にしても
一回独立した人というのはある程度の自信があるんですよね。
そうすると、
自信がある者同士が、社長と社員の関係性になるので
受け入れられづらいというのが現状なんですよね。
なので、一度でも独立起業して
上手かずに戻ってきた人というのは、
なかなか再就職で受け入れられない
という話を耳にすることがあります。
ただし、
全ての社長がそのような考えとは限らず、
そういう人を大歓迎という人も実際にいます。
これは一概には言えないのですが、
例えば、これが歩合制に近い会社の社長さんのところに行くと、
そういった元起業家の人は歓迎してもらえますが、
逆に固定給が貰えて、
毎月毎月普通のサラリーマンで一般の会社というのは、
ちょっと受け入れられづらい、という話を聞きます。
逆に言うと、
独立するときも、そこが大きく違うんです。
会社は社員に全てを教えない
例えば、車のディーラーなどの営業っていうのは
基本的に歩合制が多いですよね。
歩合が多い会社というのは、
それなりに独立する率が高いと言われています。
要するに、自分で全部覚えてしまえば、
そのままの延長で独立できるんですよね。
しかも意欲の高い人だったら、
一から十まで全部貪欲に覚えるじゃないですか。
で、ここで少し話は逸れるのですが、
中古車のディーラーの場合って仕入れが肝らしいんです。
仕入れが肝なので、
最初からその部分は教えないらしいんですよね。
例えば、初めは車の洗車をずーっとやらされて、
そういうのを経て、営業に行って、仕入れの部分は、
最後の最後まで教えてくれないんです。
なぜなら仕入れが出来てしまうと
独立されてしまうからですね。
まずは色んな広告の出し方だったり、
営業だったりとか、全部プロセスを経てから、
最後仕入れを覚えたら独立出来るじゃないですか。
なので、そういった歩合制が高い会社というのは、
もちろん独立もしやすいですし、
独立して仮に立ちいかなくなって戻ってきたとしても、
受け入れてもらいやすいという特徴があります。
これが逆に、歩合制ではなく、
一般の会社の場合というのは
全部のプロセスではなく分業でやってますよね。
なので、
一度会社を出て、独立して、再び戻ってくると、
ああでもないこうでもないと、
経営に口を出すようになるわけですよね。
なので、こういったことが原因で
受け入れてもらえないというのはよく聞く話です。
『稼げない』を『稼げる』に変える
少し話は逸れましたが、この預金残高というのは
タイムリミットというか、
自分の独立起業としての生死を決めてしまうものなので、
最低でも一年、
少なくても半年くらいの生活費を持って独立しないと、
広告も打てないんですよ。
例えばどこか出掛けるにしても、
交通費がなかったら営業すら行けないじゃないですか。
今までサラリーマンの時というのは
通勤も定期券で往復してたりとか、
営業に行っても全部会社がお金を出してくれてたので、
これまでは、あまりそこに痛みは無かったと思うのですが、
独立すると交通費がそこそこ嵩む(かさむ)
ということが分かってくるんですよね。
一回出掛けるのに
数千円出ていってしまうじゃないですか。
そうすると、販売単価を高くしておかなくてはいけないとか、
やっぱり精度が高くないと交通費すら払えなくなってしまうので
この生命線がまず初めの貯金になるんですよ。
独立してからは
なんだかんだでお金が出ていくばかりです。
貯金残高が減る一方なので、
やっぱり早く結果を出さないきゃいけない
といって焦ってくるんですよね。
ここで独立してから、
誰にも教えてもらわずに独学で進んでしまうと、
ホントに資金が減る一方なんですよね。
ただ、ここで断片的な情報や、
ノウハウなどを仕入れてきてしまうと、
これも生かせずに終わってしまうので、
またお金出ていくばっかりなんですよ。
なので一歩ずつ、初めっから最後まで、
レールに乗った状態で進んでいかないと、
お金が無くなっていってしまいます。
なので、この投資という概念がとても重要になってくるんですが、
最低限の生活を守るお金もしっかり確保しておかないと、
思考が停止してしまうんです。
なのでこの、預金残高というのは
ビジネスのタイムリミットになるくらい
大きく影響してしまうものなんです。
ただ、逆に言うと今みたいに、
一年くらい余力があるということであれば、
誰かメンターにつきっきりで
一年間みっちりやればおそらく何とかなりますよね。
もしそれで1mmも結果が出なければ、
自分には向いてないということで諦めるしかないです。
これは、別のところでもお話していきますが、
市場の選び方によっても、売り上げというのが
10倍以上変わってきてしまいます。
逆に言うと、『稼げない』を『稼げる』に変えることもできるわけです。
商品は変えずに市場選びだけで稼げなくて、
貯金がどんどんどんどん、減っていって、
最終的に借金まみれになる場合と、
商品は同じなんですが、
稼げて、さらにどんどんどんどん成長して、
右肩上がりになっていく場合に大きく分かれてしまいます。
なので、「市場」という考え方が
とても重要になってきます。
こういった市場についての話というのは
自分自身のビジネスに当てはめて、
自分視点で見ていてはなかなか気付かないものですし、
他の人が他人のビジネスに対して
わざわざアドバイスしてくれたり
教えてくれるなんてこともありませんよね。
これは、今までのビジネスマインドと合わせて
これからお伝えしていく部分を抑えておけば、
この考え方も理解できるようになってくるかと思います。
そのための潤滑油となるのが預金残高となるので、
出来るだけ贅沢はしないようにしてください。
そして消費ではなく全て投資で物を買う、
というマインドも忘れてはいけません。
それでは今回のお話はここまでになります。
最後までご覧いただきましてありがとうございました。