「ダイヤモンドの土地」

ダイヤモンドの土地

こんにちは
大矢祥一(おおやしょういち)です。

 

100年ほど昔に、アメリカのテンプル大学創設者
ラッセル・コンウェルという博士がいました。

 

彼はテンプル大学を建てるための費用を集めるため、
全米で6000回以上公演を行なっていたそうです。

 

その演説の中で話した
「ダイヤモンドの土地」
というお話があります。

 

これは実際にあったお話で
聴者に大きな影響を与えたといいます。

 

また、アメリカのビジネスマンの中では有名なお話だそうです。

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インドのある地方で、代々農業を営んでいるアリ・ハフェドという農夫がいた。

彼は広大な農場を持っていて、お金が有り余るほど持っていた。

ある日その農場に1人の僧侶が訪ねてきた。

その僧侶は彼にダイヤモンドの話をした。

「親指ほどのダイヤモンドを手に入れたなら、国を買い取ることができ、
ダイヤモンドの鉱山を手に入れたなら莫大な富の力によって子孫を王座に就かせることができる」

アリはダイヤモンドにどれほどの価値があるのかを知り、

裕福であるのにも関わらず、自分が貧しくなったように感じた。

彼はその日一睡もすることなく、翌日には代々受け継いだ農場を売り払い、
全財産を持ってダイヤモンドを探しに旅に出た。

僧侶から聞いた話を頼りに西に東に彷徨ったが、鉱山を見つけることはできなかった。

ついに資金が底をつき、貧しくなって疲労困憊した彼は

とうとう断崖絶壁から身を投じてしまった。

しばらくして、アリの農場を買ったという男がそこで暮らすようになった。

ある日、その男は農場の砂の中から七色に光る綺麗な石を見つけた。

男はその石を持ち帰って暖炉のそばに置き、そのまますっかり忘れてしまった。

数日後、例の僧侶が再び農場を訪れた。

僧侶は暖炉のそばにあった七色に光る石を見て
すぐにダイヤモンドであることに気づいた。

男と僧侶が再びそのダイヤモンドを見つけた場所に行くと
最初のダイヤモンドよりもはるかに美しいダイヤモンドが次々と見つかった。

そしてその男は大金持ちになったという。

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この物語は実際に存在する
インド中部のダイヤモンド鉱山が
見つかったきっかけとなったお話だそうです。

 

この物語の教訓は、あなたや僕たちは今、
ダイヤモンドを生み出す土地の上に立っているということです。

 

アリの最大の失敗は
「こんなところにダイヤモンドがあるはずがない」
と思い込んでいたことです。

 

「ダイヤモンドはきっと遠いところにあるに決まっている。
どこかわからないがここではない。」という
固定観念に捉われていたのです。

 

この物語は人生の様々な場所で応用することができます。

 

成功のもとは、遠く離れた所にあるのではなく、
自分にとって一番近いところにあります。

 

ラッセル・コンウェル博士は
この物語に大きく3つのメッセージを込めていたと言います。

 

1つ目に、多くの人は自分の可能性に気づかず、
自分にはチャンスはないと思っている。
自分の潜在能力を眠らせたままにしてはならない。

 

2つ目に自分の家族や身近な人が何を求めているのか、
些細なことに気づく柔軟で開かれた心を持つことが大切だ。

 

3つ目に人のニーズに応えることを仕事とし、
役立っただけのお金を受け取るべきだ。

 

成功には知恵と忍耐と十分な調査が必要です。

 

あなたがまず求めるものは
悩みやフラストレーションから逃げることではなく
それに打ち勝つことです。

 

隣の芝は青く見えると言いますが、
あなたの可能性は他の人の作品にあるのではなく、
あなたの作品の中に必ずあります。

 

あなたがハンドメイド作品を制作したのには
それなりのちゃんとした理由があったはずです。

 

まずは自分自身が制作している作品を
深く掘り下げて考えることこそ、
成功に必要なことなのです。

 

隣の芝が青く見えるのはそれほどに世話をしていたからです。
他の人もあなたの芝を青く見ているかもしれません。